私たちが録音しているのは基本的にアコースティックな楽器たちです。そこで重要な点はどこで録音するのか?で、スタジオ、ホール、ライヴハウスなど様々です。最新作も含め私たちが最も多く録音しているのは兵庫県芦屋市のルナホールです。ここは収容人数700人の多目的ホールのため、残響が少なく設計されています。残響が少ないと仰る方もおられるようですが、私たちにとってはむしろ好都合です。それは最初に安次嶺悟氏のピアノトリオを録音した際に感じた「余分な響きの少ない所がジャズであれ、クラシックであれ小さい編成の録音には非常に適している。」と思うからです。例えばギター1本を教会のような響きの多い場所で録音すると、ギター本来の音と附帯音と言える残響がないまぜになってしまい、正確にソースを再現してくれる装置で再生した場合にはどこで演奏しているのか分からないという残念な結果になってしまうことも少なくありません。私たちの2本のマイクロフォンのみで録音するというアプローチは、録音環境を含めた音源の是非を常に問われていると考えています。 by Shin2
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April 2022
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