新年明けましておめでとうございます。忙しい毎日を送っていらっしゃる皆さんもい つもより少し時間があって久しぶりにLPレコードを引っ張りだして聴いておられたのではないでしょうか。年始にはとっておきのオリジナル盤をかけて楽しんだり。私もいつも通り新しい気分で正月用のレコードをかけました。ところで、私もオリジナル盤に凝った時期がありました。しかしながらオリジナル盤の良さや価値を認めつつも、自分が録音・CDの制作に関わるようになって一時の熱は冷めました。録音当事者の特権として自らが制作に関わった演奏がどういう状況で録音されたかを知ることになるので、いろいろなプロセスを経て市場に出たであろうレコードそのものに対して極めて冷静になったからです。今はオリジナル盤というよりも良い演奏と良い録音を楽しむようになりました。コレクション一つとっても何を所有しているか、人に見せたり自慢したりするのではなく、コレクションの内容にその人そのものが写し出さ れるような気がします。又、近年、オリジナル盤で市場に出回るものは比較的盤質等の程度が悪い割に高額です。良い物は簡単には手放さないので市場には出て来ませ ん。従って、ご本人がお亡くなりになる等によって遺族が処分でもしない限り良いものは市場に出て来ないのではないでしょうか。オリジナル盤は数に限りがあり現存数も減っているはずですので、この貴重な文化遺産を後世に残すにはどうすれば良いのかと思います。
by Shin1
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April 2022
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